2015/07/20

1か月ぶりの釣り(テンヤ真鯛編)

ヒラメ船が帰港し、午後真鯛船に乗り換え。
道具や竿をしまって、出して、よし、釣るぞ!待ってろよデカ真鯛!

今日は、こないだ書いた「紅牙」の使い初め。12本撚りのとても高価な糸です。
午前のヒラメの挽回とばかり、意気込みは天下一品!

ヒラメ船での大きなうねりや白波は9時過ぎ頃から静かになりだし、それが午後になるともっと小さくなって、かなり釣りやすい環境。
テンヤにつけるえさにも気合を注入し、海底に潜む大型真鯛にターゲットをロックオン!

しかし・・・。
コマセ真鯛も含め、こんな願掛け?、何回やってきたことだろう。
まぁ、お決まりですから。


ポイントに到着し、船長がパラシュートアンカーをうつと、試合開始!
何回も何回もエサを投げ入れるが、なかなか食ってこない。
その割には、エビの頭だけは獲られる。犯人はベラか?この静かなる邪魔者、何とかならいものか。

前回の記憶をよみがえらせ、20メートルくらい先まで投げてみる。
水深が20メートルくらいなので、投げて徐々に落ちていき、最終的に自分の真下に来ると、ピッタシの位置に。
広範に探ってみるという考え。

糸の色を見ながら、微妙に糸の出を調整していたとき、キターーーー!
ここに至るまでに2時間以上経過。
やはり、底荒れは真鯛のポイントにも影響が出ている。

ただ、ヒキはそれほど強くなく、700グラム程度が予想される。
嬉しいのは、船中1号ということ。
今度はお隣さんも、だーーーれも、上げてないことは確認済。
船長さんがすくいに出てきてくれ、海面に浮かんだピンクの魚影にタモを突っ込み、船に取り込んで「貴重な1枚になるね。」とポツリと呟く。
貴重な1枚はこれじゃない、貴重な1枚にしたくない、貴重な1枚を釣ってよかった、などなど、プラスとマイナスの気持ちが交錯する。
計量してみると、800グラムのレギュラーサイズ。

よし、これで坊主は回避。
バカの一つ覚えのように、先に投げて釣るのを繰り返すが、エサばかり取られてしまい、やや困惑。
気分転換に、船長さんと雑談でもしに行くか。
こんな風に頭だけ取られるが、そのアタリがわからないのはおれがへたくそか、テンヤを底に落とさず、コマセ真鯛のように中層においといて真鯛は浮いてこないか、テンヤがいいかカブラがいいか、今日の状況ならオモリは何号がいいか、など矢継ぎ早に質問を投げかけ、間髪入れずに、船長さんから返事が返ってくる。
(返事を書こうかと思ったが、船長の企業秘密だと悪いので、割愛ww)

席に戻り、再開。
しかし、活気は上がらない。海の状況が悪すぎ。
ちょっとだけポイントを変えたあとだったか、反対側の舷の前で、1キロクラスがあがったと。
よし、がんばるか!

しばらくして、お隣の竿師の竿が大きくしなる。
ときどきドラグがジ・ジ・ジ・ジと小気味よい音を出して細いPEが海の中に出ていく。
大型真鯛との格闘が始まった。

オマツリ防止にと、急いで自分の糸を巻き取り船長さんとともに格闘を見守る。
「巻けるときには巻いてくださいねー」と船長さんがアドバイス。
閂(かんぬき)にぐさりと針がかりしているといいなーと、心の中で声援。

そして、海面には大型が浮いてきた。タイミングを合わせて船長がタモを突っ込む。大きな魚体が網の中におさまり、周囲は拍手と歓声!
となりのわたしも、その中の一員に。計量すると、3.8キロ。立派です!
こんなの見ると、「おれも釣るぞーー」と、テンションがあがってきます。

「ミヨシでもさっき3.4キロがあがったんですよ!」と船長。
え?マジですか!
連発じゃないですかーーーー!

3時30分を過ぎ、これから夕刻に向かうという夕まづめ。
チャンスタイム到来か?

「ミヨシで釣り上げた竿師さん、投げたり誘ったりしないで、落としたら置き竿で、あとはタバコ吸って待ってるだけ」と、この日の釣り方を教えてくれた。

よし、そうとなれば、おれもその作戦に切り替えだ。

そして、その15分後。時刻は4時前だった。
それは、唐突にやってきた。

明らかに先ほどのアタリとは違う大きなアタリ。
1キロのテンションにあわせたドラグが出る。出る。ジジジジ。
きゃーーーーーー!
来ちゃったよ、おれの竿にも。
ついにです。あなたを待ってました。これですよ、これ!

ただ、お隣の竿師のドラグの出と比べると、小さい・・・。ま、いいや。デカいことはデカいんだから。
さっきのお隣の竿師への船長のアドバイスが頭をよぎる。
「巻けるときは巻いて」

船のサイドミラーで見ていたのだろう。左舷オオドモのわたしのやりとりに出てきてくれた。
「やりましたねー」
「やりましたよ!」

あとは、バレないよう慎重にやりとりするだけだ。
巻いたり、突っ込ませたりを繰り返しながらも、PEが先糸に変わり残り5メートルに。
「もうすぐです。タモ、お願いします」と船長にお願いする。

浮かんできた。ややどす黒みを帯びた大きな魚体。
船長は慣れた手つきでタモ網を海中に入れて、網の中に収めてくれた。
よっしゃ!

「これ、一番デカいんじゃないかなー」
マジですか?だとしたら、4キロ超え?

そして検量すると、4.5キロもありました!結果として、今日一!

コマセ真鯛も含め、人生最大サイズに出会えた瞬間でした。

いやー、実に楽しかったなー。
また、幸丸が好きになりました。
また、渡辺船長に惚れましたw
また、デカイの釣りに来ますね。