2016/12/02

百田尚樹氏、小説家引退

隠れた趣味に読書がある。と言っても、ほとんどが百田尚樹の作品を読むだけなのだが。
生まれて初めて、本を読みながら、大泣きしたのが「影法師」。感動しまくりは「海賊と呼ばれた男」。
海賊と呼ばれた男は、間もなく映画が封切される。

スズメバチを擬人化した「風の中のマリア」で、スズメバチの生涯も覚えた。
影法師では、男と男の熱い友情を感じた。

そんな彼が小説家を辞める。氏は、50歳で小説家にデビュー(永遠のゼロ)。そのときから、10年したらやめようと決めていたという。これは、何度も氏のツイッターで発言していたのは承知している。

冒頭に書いたように、間もなく海賊と呼ばれた男が封切されるわけだが、事前の宣伝でも、一切彼の名前は出てきていないという。確かに、CMでも、宣伝でも出てきてない。

彼の信念は、「こんなこと言えば叩かれるとわかっていても、好きなことを言ってきた。本が売れなくなるとわかっていても発言はセーブしなかった。金や生活のために信念を曲げたことは一度もない。」という言葉にすべてが象徴されているような気がする。

そして、彼は、マスコミから抹殺された、と結んでいる。

サイン会にも2回行った。一緒に写真も撮ってもらった。
以下が、未明から今朝にかけて、引退を表明したtwitterのつぶやきの全容である。

これまで何回か引退すると発言し撤回しているが、今回は、それがないと言葉の強さに感じる。

悲しくて仕方ない。仕事に行きたくない。



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 『海賊とよばれた男』の映画の宣伝に私の名前はほとんど出てこない。
映画会社は、百田尚樹の名前を出せば客の入りが悪くなると考えているのかもしれない。
たしかにこの三年くらい朝日新聞はじめマスコミから、百田尚樹は極右とかネトウヨというイメージキャンペーンをはられていたからなあ(^^;

この3年くらい左翼マスコミはじめジャーナリスト、文化人たちから「百田尚樹という存在を封殺しよう」という動きを露骨に感じる。
新刊を出しても一切紹介されないし、どれだけ売れても報道されない。地上波テレビには絶対に呼ばれない。
マスコミの世界では既に百田尚樹はいないものとなっている。

『海賊とよばれた男』の映画がどれどけ盛り上がっているのかは知らないが、マスコミから私への取材は一切なし。
聞けば、テレビなどで映画紹介するときも、私の名前は極力出してないという。
TBSなどは本屋大賞の特集したとき、私の作品だけ過去のリストから外した。そこまでやるのか(^^;

テレビやマスコミでは、百田尚樹という存在は既にないものとなっている。ただ、今はネットがあるし、こうしてツイッターで発言できる。
それが気に食わない連中(某100万フォロワーとか、そのシンパたち)は、ツイッターからも私を抹殺しようとして必死に活動してる。

『海賊とよばれた男』の映画の宣伝で、私の名前がまったく出されないので、もう小説家を辞めると決めた。
もともと50歳でデビューした時、10年だけやろうと思っていた。今年でちょうど10年。
マスコミから完全に抹殺される前に引退して、あとは好きな本を読んでのんびり暮らすことにした。

まあ、でも面白い10年やった。
ミリオンセラーを何冊か出したし、楽しい経験もいっぱいした。
こんなこと言えば叩かれるとわかっていても、好きなことを言ってきた。本が売れなくなるとわかっていても発言はセーブしなかった。
金や生活のために信念を曲げたことは一度もない。
もうおしまい。

けど、ベストセラー作家になってからは、窮屈なところもあった。私生活も昔みたいに無茶苦茶はできなかった(^^;
余生はひっそりのんびり生きよう。この際だから、小説家引退と同時に、作品も全部、絶版にしようかな。

引退後の生活を考えた。
週に一回「探偵!ナイトスクープ」の企画会議に出て、「虎ノ門ニュース」 とニコ生の「百田尚樹チャンネル」に出演。
あとは、本読んで、音楽聴いて暮らす。20年ぶりにネコでも飼おうかな(^^)

デビューした時から10年で引退しようと思っていた。
夏に10年を迎えてから、ずっと迷っていたが、映画『海賊とよばれた男』の宣伝で名前を消されて、引退を決意した。
あの作品には心血を注いだ。入院中にも書いていた作品。それがこんな仕打ちを受けるとは…。
もう小説界に未練はない。

映画『海賊とよばれた男』は10億円以上の制作費がかかっているだけに、興行的に失敗するわけにはいかない。
宣伝・広報のプロが考えたのが、「百田尚樹の名前を極力出さない」ということだったのだろう。
たしかに、これだけマスコミからネガ・キャンされた人物の名前は出したくないだろう。

朝日や毎日や地上波テレビから、ずっとネガティブ・キャンペーンをはられてる。あるいは新刊出しても取り上げられず。ベストセラーになっても完全黙殺。おまけに私を敵視するジャーナリストや文化人も沢山いる。 これだけやられたら、早晩、本も売れなくなるだろう。このあたりが引退の潮時だな。

私の攻撃に命を燃やしているような小説家も何人かいた。彼らは私の引退が嬉しいだろうが、ひとこと言いたい。 私が引退しても、あんたたちの本は売れないよ(^^)

『カエルの楽園』が30万部近く売れたにもかかわらず、マスコミにはほとんど取り上げられなかった。同書のサイン会の爆破予告の事件さえ、ほとんど報道されず。 こんな言論空間では、もはや小説を書いていくことはできないなと思っていたが、映画の宣伝からも名前を消されたのを見て、引退を決めた。






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