2014/11/09

長時間、海にいる!

久しぶりにヒラメが釣りたくなった。
自慢じゃないけど、自慢かもだけど、これまでにヒラメ釣りをやって、全く釣れなかったというのは1回だけ。
震災以降、魚影が濃いということもあるだろうけど、
イイ腕していると勝手に思っている(笑)
そうなると、行き先は行きつけた千葉県飯岡漁港。銚子のちょっと手前だ。
4時30分集合、5時出船、11時納竿(のうかん)、11時30分帰港。

一方、道のりは130㎞。交通費は8,000円程度なので、元?を取ろうと、午後船もと欲張る。
そう。一つテンヤ真鯛。
こちらは、12時出港、17時納竿、17時30分帰港。
合わせて、13時間を海の上で生活?することになる。至福の時間だ!

のだめカンタビーレさん(ペンネームで、通称カンタさん)は、何人かいる釣り仲間の一人なのだけど、これまでに2回お誘いして、そして、便乗して行っているので、今回もお誘いしたところ「◎」の返事で、深夜2時にわが家を出発。

船宿に着き、受付。今日のヒラメ船は3艘も出している!聞くと、2艘の予定が、お客さんが多いということで、今、3艘目を出すことにしたと。
そして、3艘目の座席記入用紙は記入者がいない状態!
カンタさんとアイコンタクトで、左右のオオドモを頂くことに!
しかし、受付をする社長から「並んで座ってもらえますか?すみません」と丁重にお断りが。
そうですよね・・・。図々しいのはいけない(反省)。
すると、順番待ちをする5名グループの代表者が、「我々は左右のミヨシにかたまりたいんですよ」と、ワクワクするような声が!
社長さま「では、オオドモOKですよー☆」。
ラッキー!ついてる!
そして、一緒に午後真鯛船も受付。この時間に、午後船の予約をするのはダブルヘッダーする人くらいということで、今日は、先着客の中にはいなくて、真っ白な記入用紙のオオドモに座席を確保!

などなどの受付を済ませて、港に向かう車の中で(港までは2分)、カンタさんに、「オオビラメ、オオダイを確保したようなもんですね」、と水を向けるが、いつも沈着冷静なカンタさんは、「いやー、自然体で」と、わたしの心を鎮めようと大人の返事。

荷物を持ち、船に乗り込み、竿やリールを出したり、仕掛けをつないだりと、いつもの作業をこないしていく。
今日は、最近ゲットしたものを使ってみようと思う。
仕掛けも、上州屋の友だち(上州さん)と作戦を練った力作。人と同じことをやっていたのでは、釣果は伸びない。いや、やったからといって、伸びる保証はないのだが、伸びる可能性はある。
例えばこんな重り。


ヒラメ釣りのエサは、生きたイワシ。
イワシはキラキラしている小魚ということで、こんな風にキラキラした重りにハデな色。
さらに。


こんな風に発色する水中ライト。


平常時はこんな感じで、断続的に発色。キラ、キラ、キラ。
どうだと言わんばかりのキラキラ攻め!
釣りは攻撃的でないと。

そして、ポイントに到着。
合図とともに、重りを30メートル下にうごめくヒラメに向かって投入する。
5分経過。10分経過。30分経過。
アタリがない。しーーーん。
重りを変えてみる。極めて普通のもの。
ライトは引き続き使用。

攻撃しすぎたか?
「平常心で」と言ったカンタさんの言葉が頭の中をよぎる。
攻撃的に人と違うことをすることと、基本に忠実・simple is bestという相反する関係が難しい。


40分経過したころ。
ガガガガガ。
竿がけたたましく上下する。
ヒラメのアタリだ。
「ヒラメ40、コチ20」という格言がある。これは、アタリが来てもすぐに釣り上げないで、ヒラメは40数えてから、コチは20数えてから合わせて釣り上げよ」という意味。

これは、ヒラメがアジを捕食するシーン。(約40秒。youtubeへ)

もしかすると、こっちの方がわかりやすいかも?(約4分。同)

海底に潜むヒラメは、エサのアジに狙いを仕留めると、ジャンプして食いつくが、一気に飲み込むのではなく、尻尾にかじりつき、徐々に全部を食べつくす。この「食べつくす」までの間を格言では「40」と表現し、ゆっくり待てと釣り人を諌めている。

実際の仕掛けでは、口元と背中に針をつけるのだが、少なくとも背中までは食べてくれないと針にはかからない。
もちろん、必ずこうなるわけではなく、一気にガブリだってあることは付言しておく。

さて、本題に戻り。
40を数えるころ(いや、実際には数えてませんが・笑)、竿は大きく海中に引き込まれる。
それは、すべてを飲み込んだヒラメが、次の行動に移るからだ。
しかし、彼の口には、針がかかっていて、行動が制限される。
海上のわたしには、それが竿の大きな引き込みとなって、合図してくれる。
「合わせ」のサインだ。
ゆっくり大きく竿を引き上げて、針をさらにがっしりと彼の口元にかける。
そして、リールを巻き上げて、引き上げる。
カンタさんにたも網を入れてもらい、ゲットしたのは1キロくらいのナイスサイズにニッコリ。

こんなことを繰り返して、何枚か追加していく。
しかし、一方で、必ず「合わせ」が入れられるワケではなく、食い逃げされたり、針がしっかりとかからずすっぽ抜けたりと、地団太を踏むこともしばしば。
そして、11時になるのに合わせ、船長さんから「お疲れ様でした。帰りますよー」と、帰港する合図が。
「大板(おおいた)」と呼ばれる4キロ、6キロ、7キロといったデカいヒラメには今日も出会えなかった。

片づけを終えるころ、隣(と言っても5メートルくらいは離れている。今日は贅沢なことに船中7人でこっち側には4人しかいない)の美人竿姫が近づいてきて、「わたしたちが釣れない中、よく釣ってられましたよね」とお声掛け。
「人と違うことをしないと」と、冒頭のものをお見せしながら、港までの間釣り談義に。
わたしがこのブログを始めたきっかけとなる「海野幸子さん」の話は当然するわけで、午後船にも乗ってテンヤ真鯛をする話など、竿姫は目をキラキラして聞いてくれました。ありがとう!

さ、気持ちを切り替えて、午後のテンヤ真鯛。
12時30分過ぎ、ポイントに着くも、降らないという予報を見事にはずして、3時ころからポツポツと。
しみてこない雨合羽が欲しい!笑
下は、ビニールにしたので、安心だが、上が・・・。
だって、ビニール製ないんだもん。
だって、そもそも、雨の日に釣りなんて行かないって決めていたもん。
だって、だって、だって。
いくつものだってが重なり、持っていないんだもん。
そんな事情にはおかまいなく、微妙に肩にしみる冷たい雨。
そうか!中に100円ショップの合羽を着るか!いま、これを書いていて思ったケド。

本題。
ピクピクと竿先が微妙に動く。
一つテンヤ釣法というのは、千葉県大原が発祥。まだ10年とか、20年も経っていないのではなかったか?
東京湾や相模湾のコマセ釣りとは、竿も仕掛けも何もかもが違う。びっくりするくらい違う。
詳細はいずれ説明することにしよう。

ヒラメと違い、ピクピクと信号があると間髪を入れずに、竿を勢いよく上にあげて針がかりさせる。
釣りました。しかし・・・。ちっちゃい・・・。しかもハナダイ。約7㎝・・・。う~。。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。エーン!!
おじさん、泣いちゃいます。笑

もちろんリリースです。
で、すぐにまたビビビビ。
さっきよりアタリ大きいです。でも、ちょっとだけ・・・。
どれどれ。
と、釣り上げたのはギリギリ持って帰れる300グラム。

そうこうしている間に、というか、そうこうする前にカンタさんは「おさむさん!釣りましたよ」と、1キロ超えの食べごろサイズを、順調に増やしていく。
「わたしは、徐々にサイズアップするタイプですから・・・」とやや負け惜しみ。あはっ。笑うしかありません。

コマセ真鯛では、「浮かして釣る」という手法?がある。
エサも仕掛けも違うけど、真鯛は浮くはず、と海底までテンヤを落とさずに言わば宙吊り状態でやってみるかと、釣り方を変えてみる。
これが見事に成功する!
ぐぐぐぐっ。
さっきまでのそれとは大きく違うあたりに、心が動揺する。
がっちりと合わせをいれ、巻き上げる。真鯛特有の三段引きも竿ワークと、ドラグで、ドラグで、ドラ・・・。あれ?「あれ?こんなに引き込むのに、ドラグが出ない・・・」やばい!
切られるか?なんで?マジですか?

そっか・・・。前回、メンテしたときに、ドラグをガチガチに締めてそのままだったんだ。
何やってるんだろ、オレ。ダサい。とほほほ。
しかし、まだ、ヤツは糸を切っていない。逃げていない。ギリギリのところで、おれが勝っている。
よし、
こうなったら、オレの腕とヤツとのガチのタイマンしてやろうじゃないか!
そんなことを数秒間の中で考えながら、作戦を練る。
引きが弱まると、一気に巻き上げ。引き込まれると、竿の弾力に頼る。
ギリギリ交わしている。おれのほうが優っている。

これまでのコマセ真鯛やテンヤ真鯛で、引きの強さにより、大体のサイズは推測できる。
「この真鯛、大きいといっても、1キロくらいだな。」
そんな余裕も出てきた。
あと10メートル。あと5メートル。
あと3メートル
ピンクの魚体がチラ見え。

最後のあがきが海面ギリギリであるが、強さも力もなく、なんなく交わして竿の弾力で引き抜く。
そして、おれの手の中に。
落ちた!勝った!

それまでの間、終始無言。足元でバタバタする音に、後ろのカンタさん、「なーーんだ、いいの釣ったじゃないですか!声かけてくれればいいのに・・・」
「すみません。緊張していて。ドラグがね・・」と、釣り上げた真鯛様の口から針を抜きながら返事をしたりして。
カンタさん、優しい目でおめでとうを言ってくれてました(^^)
安心しました。ホッとしました。測りはしませんでしたが、想像どおり1キロくらいの食べごろサイズ。

途中、ドラグを緩めることも考えたが、下手をすると糸のテンションが弱まり、そんなタイミングで強く引き込まれると確実に糸が切られる。
もっと大きかったら、ゆっくりドラグの調整をするのが正解か?いや、その前にだ、海中に仕掛けを落とす前に、調整するんだろう。汗。




その後、シイラによるオマツリ騒ぎがあり、余計な時間を使いましたが、順調に数を伸ばしまして。でも、オオダイは微笑みませんでした。
「自然体で」のカンタさんの声がまたやってきました・笑

家に帰ったら10時。道具だけ片づけ、魚の処理は明日に。
カンタさん、ありがとうございました。帰路、意識を失ってしまいすみませんでした。
これに懲りずにまたお願いします。ありがとうございました!


本日の釣果。
ヒラメ3枚(カンタさん5枚)、真鯛6枚(ちなみに船中同率1位で竿がしら!カンタさん3枚)。真鯛の外道でマハタ1枚。
「今日は1勝1敗ですね(^^♪」として、お見送りしました。

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